たんぽぽ舎会員宅訪問記

私の友人、MTさん(男性)は92歳だ。一昨年川内原発反対集会にご夫妻で一緒に参加された。私の母が去年94歳で亡くなり毎月訪問をしていた用事が無くなったので、迷惑を顧みずに今度はMTさんの訪問を毎月することにした。先月初回の訪問の時に駅から電話をかけたら、なんと途中まで自転車で迎えにきた!今月は13日しか空いてないがとのメールを出したら、「10時から12時までパソコン教室だけど鍵は開いているから勝手に入って待ってて下さい。歓迎です」と即座の返事。奥様は手首の複雑骨折で3ヶ月入院中の留守宅です。5年前から痴呆症を発症し、彼が家事の一切をしているそうです。出稼ぎに行ったと言うが、76歳から上海の大学で絵を教えに行き、中国で木版画が沢山売れて、贅沢な暮らしをしたとか。売れたお金でモンゴルの砂漠のポプラの植林事業に多額の寄付をしたそうです。その後喉頭ガンの手術を5回して卒業したのに今度は心臓に静脈瘤ができたと悩んでいました。自前の歯は現在30本。今何がを一番したいのか?と聞くと「仕事がしたい(木版)が家事が忙しくてできない。」という返事。マンションのドアの外には9条の会のポスターが堂々貼ってある。去年クレヨンハウスから福島の子供たちに本を2000万円分を寄付したなどエピソードは書ききれない。

MTさんは中国に行っている間の留守宅に何回か泥棒君に入られたそうです。そこで張り紙。下段の紙に書いてあること「この次に入るときは私がいる時にすれば悪いようにはしないヨ。ホント」何ともユーモラス。

MTさんの作品もちょっとしたウイットに富んだ物があります。

既に使っていないMTさんの旧いアドレス

moukorita@・・・・

ahokusai@・・・・

凡人の私には「もう懲りた」と「アホくさい」にしか読めません。しかしご本人はいたって真面に仰るには

「忘己利他」・・・己を忘れ他の人の利益のために

「亜北斎」・・・北斎に憧れ第2の北斎になりたい

どんなにか貴重な方だと思います。